写真の国のアリス

先日、ピント合わせ不要のカメラが来年発売されるというニュースが話題になっていました。
撮影するときはピントを合わせる必要がなくて、後から好きなポイントにフォーカスできるというもの。今までのカメラの概念を覆すような、おもしろい商品だと思いました。

で、早速、そのカメラ Lytro の公式サイトに行ってみました。PICTURE GALLERYのコーナーにサンプル写真が何枚か紹介されていて、実際に試してみることができます。写真上の好きな場所をクリックすると、たちまちそこにピントが合います。ダブルクリックするとズーム。いじっているうちに、元の写真とは全然違うものが出来上がって、とてもおもしろいです。

いまや私たちの生活に欠かせない写真ですが、その歴史は絵画などと比べると非常に浅く、写真術そのものも技術の進化とともにどんどん変化してきました。現在当たり前のように使われているデジカメだって、ほんの30年前にはこんなに普及するなんて、想像すらできませんでした。写真の歴史は技術革新がもたらす激動の歴史ともいえますが、これからもどんな表現方法が現れるのか、とても楽しみです。

というようなことを、この写真を見ていて連想しました。

モデルさんの背後の壁にピントが合っていて、そこは確かに現実世界だけれど、彼女はぼんやりしていてどこか別の世界にいるような、不思議な感覚をもたらしています。それとも、彼女だけがこの世界とあちらの世界を行き来していて、それ以外はすべて幻? 

『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルが写真撮影を趣味としていたというのも、なかなか興味深いエピソードです。

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