小説の再発見 – 源氏物語に目覚める

子どものころから本を読むのが大好きでした。
こんな小説、あんな小説、物語の世界に没頭して、
自分が登場人物のひとりになっていつもと違う世界に生きる楽しさ。

高校生くらいになると、ちょっと大人びた小説にあこがれたりして、
「大人になって好きな本を好きなだけ買うお金を稼いで、もっと読書の時間が取れるようになったら、絶対こういうの読みたい」と思っていたのは、フランス人作家プルーストの『失われた時を求めて』などの長編小説でした。

ところがいざ社会人になってみると、じっくりと腰を落ち着けて読書する時間がそれほどなかったり、そもそも集中力が続かなかったり、趣味嗜好が変化してきたり、となにやら言い訳めいてますがとにかく以前夢見ていたような小説から、いつしか遠ざかってしまいました。

日本や世界を旅行したり、自分の人生が思ってもみなかった方向へと転換していったり、小説よりも自分の人生のほうが面白くなってしまったというのも大きいです。どんなに優れた小説でも、自分の人生ほど興味深いものはないと思っているので。たとえそれが何事も起こらない平凡な一日だったとしても。

そんな訳で長編小説を読破する達成感みたいなものを久しく味わっていなかったのですが、先日図書館でたまたま手に取った『源氏物語』がめちゃめちゃ面白い! 古典文学というと、どうしても高校の古文の授業のイメージが強くて敬遠していたのですが、このリンボウ先生の現代語訳は読みやすくて、なのに平安貴族の恋や生活が目の前に浮かんでくるような文章で、一気に引き込まれてしまいました。

久しぶりにどっぷりと小説の世界に浸る快感を味わっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>