カーナビを使わない旅

今年の夏、バイクでツーリングしていて「去年までと違う」と感じたのは、
ライダーが持っているものが携帯電話からスマートフォンに変わり、
そしてカーナビを取り付けているバイクが増えたこと。

250ccの小さなバイクでも当たり前のようについていて、
みな口をそろえて「これ、便利ですよー」と。

当方はいまだ地図オンリーのオールド・スタイルを貫いているため、
そんな最新鋭の便利グッズを携えた旅がちょっぴりうらやましい。
ですが、強がりではなく、あえてカーナビはつけていないのです。
これからもカーナビと旅をすることはないでしょう。

なぜって?
とあるキャンプ場でのとあるライダーとの会話。
「昨夜はどこのお風呂に入ったんですか?」
「えーとね、ここからすぐ近くの……」
「あ、○○温泉ですか」
「そ、そうかな? カーナビで近いところ探して行ったから名前はわからないんだけど」
「えー!」

カーナビに頼ると、目的地の地名を覚えなくても行けちゃうんですよね。
地図フェチとしては、目的地までの地名、交差点の名前、途中のランドマーク、
とにかく地図を「読む」のが好きなので、それはちょっともったいないと思ってしまう。

それに何より、迷子になりたいのです。
あえて、積極的に迷子になる。
そして困って、地元の人に道を尋ねる。これが楽しいのです。
コンビニのお兄さん、散歩中のおばあちゃん、ときには小学生にも聞いてみます。
たいていみんな、ものすごく親切に教えてくれます。
ときには間違った道を教えられてエライ目に遭うこともありますが、
その出会いひとつひとつが楽しくて、新鮮。
迷子になるために旅に出る、といっても過言ではないくらい。

もちろん目的地まで最短に、スマートにたどり着くのが旅であるとか、
目的地に着いてからゆっくり楽しんだほうがいいじゃない、という意見もありますが、
いつもと少し違った旅がしたいなと思ったら、
ときにはカーナビを使わない旅をおすすめします。

頼れるのは地図と、それを読む自分の力と、ちょっとしたコミュニケーション能力、
そして最後はなんといっても野生的な勘。
自由を感じる旅になること請け合いです。

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